著者は、Japanマラソンクラブ代表の牧野さん。トレーナーとして活躍された方です。
第1章、2章で正しいフォームの重要性を説き、第3章では自分のフォームがどうなっているのかのセルフチェックの方法を提示しています。そして、第4章でフォームを作るためのドリルを写真付きで載せています。
理想的な走り方とは、
- 体幹がしっかりと固定されていること
- 手脚は、肩甲骨と股関節によって動くこと
- 重心は高く維持できること
- みぞおちから前に重心移動していくこと
- 適正なピッチとストライドであること
「ほとんどのランナーはピッチが速すぎる!」というのには、びっくりしました。市民ランナーのピッチは一流ランナーと余り変わらないか、多いくらいだそうです。ピッチが高まるとエネルギーの過剰消費となってスタミナ切れを起こすそうです。そして、ストライドを伸ばすためには、重心を上げて腕を楽にする必要があるそうです。
フォームだけに特化した本は非常に珍しく、ためになります。そして、フォームを改善するための練習方法が沢山載っている点もユニークです。